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### 光をデザインする家づくり
家づくりにおいて「光のデザイン」は、住まいの快適性や心地よさを大きく左右する重要な要素です。
今回は、先日ご提案した一例をもとに、どのように設計の意図を具体化し、それをお客様にお伝えしているかをご紹介します。
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### 設計意図と日照シミュレーションの役割
今回の敷地は**西向きで隣家に囲まれた条件**のもと、日中の採光をいかに確保するかが設計の課題でした。これに対し、以下の点を重視して設計しました:
**1階中心の平屋風2階建てプラン**
1階の面積を大きく取ることで生活の中心を1階に集約し、東側にハイサイドライトを設け、吹き抜けを介して自然光をLDK全体に効率よく広げる工夫を加えました。この設計により、一日を通じて十分な採光が確保され、日中の生活空間がより快適で明るく保たれるようにしています。
これらの設計意図を具体的に検証するために「日照シミュレーション」を活用しました。シミュレーションを通じて、太陽の動きに応じた光の入り方を事前に確認し、設計段階で調整しています。
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### シミュレーション結果から見る光の効果
日照シミュレーションでは、以下のことが確認できました:
– **午前中**:東側ハイサイドライトを通してLDK全体が明るくなる。
– **午後から**:南側からの光が安定的に確保できる。
これらの結果をもとに、設計意図が確実に実現されることを確認しました。
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### パースで描く住まいの未来
設計段階で作成した「パース(建築ビジュアル)」は、お客様に完成後の住まいをイメージしていただくための大切なツールです。
パースをご覧いただくことで、「この空間にいると、こんな明るさや心地よさを感じられるんだ」とリアルにイメージしていただけます。
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### 家づくりを支える「見える化」の力
私たちは、「未来図は対話の中にある」というスローガンのもと、設計意図を明確にし、お客様と一緒に未来の暮らしを具体化するお手伝いをしています。
今回のように、敷地条件やライフスタイルに合わせた光のデザインを一緒に考えてみませんか?
ぜひお気軽にご相談ください。
設計/奥田 渉