こんにちは。設計の奥田です!
家づくりのご相談で、「明るい家にしたくて」というお話をいただくことがあります。
たしかに、自然光が入る空間って、それだけでちょっと気持ちがよく感じられるし、
“明るい=いい空間”という感覚は、なんとなく多くの人に共通しているのかもしれません。
でも、そう聞くたびに、ふと考えることがあります。
“明るさ”って、具体的にはどんな状態を指してるんだろう?
どういうときに「明るいな」って感じているんだろう?
本当に求めているのは、日が差し込む量というよりも、
その光がどう広がって、どう感じられるか
つまり、“心地よさ”なんじゃないかなと思うんです。
たとえば、Aēsop京都店。
好きな空間のひとつなんですが、直射日光はほとんど入っていないのに、不思議と明るくて落ち着きます。

その理由を考えてみると、
・白い壁に反射してふんわり広がる光
・マットな素材がつくる、光のグラデーション
・仕切りの透け感や空間の奥行きが生む「抜け」
こういった小さな工夫が重なって、空気そのものが明るいような、やわらかい光の在り方になっている気がします。
「明るい=直射日光」だけじゃなくて、
光がどう広がって、どこにとどまり、どう感じられるか。
そんな“光のあり方”まで設計できると、
まぶしくないけど、明るい。
落ち着いてるけど、暗くない。
そんな空間がつくれるのかもしれません。
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設計/奥田 渉