こんにちは。
設計の奥田です。
今日は、現在建築中のスタイルハウスのモデルハウスをご紹介します。

場所は大原野。この土地は容積率の制限が厳しく、延床面積は最大でも25坪までしか建てられません。
おとくに地域は小さな土地が多く、さらに近年の建築費高騰もあって、これから家を建てる方には「小さなお家で、どう大きく暮らすか」という工夫が欠かせなくなっています。
そこで、このモデルハウスでは「狭い土地・限られた坪数でも、開放感のある暮らしを叶える」をテーマに設計しました。
大きな土地や豪華な設備に頼らず、光・視線・動線の工夫で、数字以上の広さを感じられる家です。
南向きの大きな窓と吹き抜けから入る光を、北側の鏡に反射させて家全体へ。昼間は照明いらずで、時間ごとに移ろう自然光を楽しめます。
玄関ホールはあえて省き、扉を開けた瞬間にLDKが広がる設計に。必要に応じてカーテンで視線を切り替えられます。
リビング中央のストリップ階段は光や視線を遮らず、上下階をゆるやかにつなぎます。家の中を回れる動線が、暮らしにゆとりを生みます。
キッチンには家具のような佇まいの「グラフテクト」を採用し、リビングと同じ仕上げ材で統一。調理ができる家具がリビングの中にあるような一体感を演出しました。
こちらが完成イメージです。

完成後には、狭小地や限られた条件で家づくりを考えている方にとって、多くのヒントを持ち帰っていただける一棟になればいいなと思います。
設計/奥田 渉